魅力的な株主優待を提供している企業は多いのですが、中には1,000株以上を保有しなければ優待の権利を獲得できないという条件を設けていることもあります。
100株から優待の権利を得られたとしても、100株の投資に100万円以上が必要な銘柄があり、それでは庶民が気軽に優待生活を送ることなどできません。
そこで今回は、10万円以下の投資で素晴らしい優待を受けられる銘柄だけを検索し、主婦や学生の方でも投資しやすい優待をご紹介します。
食品や食事券の株主優待を提供する企業
関門海(3372)
関門会の株価は2019年11月現在の数字で409円となっており、10万円はおろか、5万円以下の投資でも株主優待を受けることができます。
関門会はふぐ料理を提供するレストランを全国で展開しており、「玄品」という名前で出店していると言えばピンと来る方も多いのではないでしょうか。
100株の投資で1,000円相当の食事券を、3月と9月の年に2回受け取ることができますから、ちょっとしたお小遣いを寝かせておくだけで年間2,000円の食事券が手に入ります。
普段はちょっと贅沢なふぐ料理ですが、4,000円のコースを用意するリーズナブルなお店なので、株主優待の力を借りながら美味しいお食事を楽しんでみましょう。
イデアインターナショナル(3140)
イデアインターナショナルの株価は923円なので、100株の購入には10万円の予算を用意いしていれば十分です。
6月に行われる優待では、なんとRIZAPグループの商品9,000円相当がプレゼントされているため、約10%の優待利回りに期待できる銘柄になります。
優待の内容は会社任せになることが多い中で、イデアインターナショナルではカタログギフトのような形で好きなアイテムをチョイスすることが可能です。
RIZAPが提供する商品なので、健康志向の食品と引き換えられることが多く、ダイエットやボディメイクのお共になる食品を手に入れることができます。
ヴィア・ホールディングス(7918)
居酒屋などを展開しているヴィア・ホールディングスの株価は667円で、66,700円程度の投資でも充実した内容の食事券を株主優待として手に入れることができます。
100株を保有した場合、5,000円相当の食事券が3月と9月の年2回それぞれで届けられるので、年間1万円分の食事を無料で楽しむことが可能です。
優待券を使用できる店舗としては「やきとりの扇屋」「やきとり とりげん」「パステル」「レイズ・コーヒー」などがあり、好きな店舗で利用できます。
お近くに系列店が見つからないというときには、特選商品との引き換えにも応じてもらえますから、全国どこにお住まいでも有益に感じられる銘柄です。
また、食事券は500円ごとに細かく分けられているので、一気に5,000円分を使う必要もなく、自分に合ったペースとスタイルで優待を活用できます。
商品券の株主優待を提供する企業
第一稀元素化学工業(4082)
権利確定月を3月に迎える第一稀元素化学工業では、100株以上の保有者に対して2,000円相当のQUOカードを株主優待としてプレゼントしています。
第一稀元素化学工業の株価は830円なので、10万円の予算でほぼ確実に100株を入手でき、2%以上の優待利回りを受けることが可能です。
QUOカードは日本全国の5万ヶ所以上の施設で利用できますから、使い道を限定される心配がない優待を希望する方にぴったりです。
第一稀元素化学工業は1株当たり20円という高額な配当を出す企業でもあるので、100株の投資で年間2,000円の現金収入を得ることもできます。
N・フィールド(6077)
N・フィールドの株価は653円なので、100株を取得するために必要な資金を65,300円程度に抑えることができます。
12月に提供される株主優待では、2,000円相当のQUOカードが提供されるため、効率良く優待をゲットしたいという方は注目しましょう。
QUOカードなどの優待は利回りで投資家が不利になることが多いのですが、N・フィールドは同等の優待を提供する企業の中で最強クラスの利回りを誇ります。
前述した第一稀元素化学工業ほど配当を稼ぐことはできませんが、より安い資金でQUOカードをゲットしたいならばこちらを選ぶと良いでしょう。
自社サービス系の株主優待を提供する企業
ハピネス・アンド・ディ(3174)
ハピネス・アンド・ディの株価は992円なので、100株の購入には99,200円がかかり予算ギリギリですが、優待の内容は非常に魅力的です。
まず2月の優待としては、10,000円相当のアクセサリーのほか、自社運営の店舗やオンラインショップで使える10%引き優待券が1枚進呈されています。
次に8月の優待では10%引き優待券が1枚に加えて、2,000円相当の優待割引券が1枚プレゼントされ、お買い物をお得に進めることが可能です。
優待の合計金額は12,000円以上に相当しますから、10万円の投資を基準として考えれば優待利回りは12%を超え、女性投資家にとって注目すべき銘柄になります。
クロスプラス(3320)
クロスプラスの株価は678円なので、100株の購入に必要な資金は67,800円となり、安値で入手できるにも関わらず1月に行われる優待では3,000円相当の品物を受け取れます。
クロスプラスでは婦人服や子供服の製造と販売を手掛けていますから、ファッションに興味のある女性には特におすすめできる銘柄です。
また、クロスプラスのオンラインショップで使える3,000円分の割引券を選択することもできるので、自分で商品を選びたいという方はこちらを指定しましょう。
そして面白いのが、100株以上を保有していれば追加の株主優待を獲得するための抽選に自動で参加できるという点です。
これに当選した10名の株主には、海外旅行で使える30万円相当の旅行券がプレゼントされるので、宝くじを買ったつもりで投資に参加してみても良いでしょう。
SDエンターテイメント(4650)
SDエンターテイメントの株価は462円なので、200株を購入したとしても10万円以下の予算に収まり、魅力的な株主優待を受けることができます。
まず100株では、フィットネス施設の利用優待券2,000円相当が4枚、そしてRIZAPグループ特選の商品3,000円分がプレゼントされます。
200株になると条件が上がり、フィットネス施設利用優待券が8枚、RIZAPグループ商品詰め合わせも6,000円相当と、優待内容は100株のちょうど2倍です。
200株を投資した場合のリターンは最大で22,000円相当にもなり、優待利回りは約24%という驚異的な数字で、10万円以下が予算の投資において目玉とも言える存在になります。
SDエンターテイメントのフィットネス施設を利用して体を動かそうと考えているのであれば、絶対に入手しておくべき銘柄です。
まとめ
10万円以下で購入できる銘柄の中にも、魅力あふれる株主優待を提供している銘柄が多いことをお分かりいただけたでしょうか。
10万円以下の取引では、証券会社の売買手数料も定額に抑えられますから、気になる銘柄を見つけたら権利確定月を確認し、積極的な投資を行いましょう。
優待の内容に満足し、お得感を味わえるだけではなく、それ以上の独特な高揚感や満足感を株主優待によって噛み締めることができるはずです。