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配当貴族指数とは?配当金を増やしている銘柄を米国株・日本株ごとに紹介!

「配当貴族指数ってなんだろう?」「配当金を毎年増やしている銘柄にはどういう銘柄があるんだろう?」と、疑問に思っていませんか?

アメリカの金融情報会社S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは、配当金を毎年増やしている企業から構成される配当貴族指数を提供しています。

 

ここでは、配当貴族指数の概要について解説したうえで、米国株・日本株を代表する配当貴族銘柄をご紹介していきます。

 

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配当貴族指数とは?

配当貴族指数とは、アメリカの金融情報会社であるS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが提供している株価指数です。

米国株の場合には「S&P 500配当貴族指数」が、日本株の場合には「S&P/JPX 配当貴族指数」が提供されています。

 

いずれの配当貴族指数も、配当金が毎年増額される連続増配を行っている銘柄から構成された株価指数となっています。

 

配当金目的で株式投資をするなら米国株がオススメ

配当金目的で株式投資をする場合には、米国株の方が日本株よりも優れていると言えます。

配当金がもらえる割合を示す「配当利回り」で見ると、日本株の中にもJTや日産自動車、ソフトバンクといった配当利回りが5%を超える優良銘柄が多数あります。

 

しかし、日本株の高配当銘柄は配当利回りの数字だけ見れば高いものの、配当金を毎年増やしている「連続増配年数」が多い銘柄はほとんどありません。

日本株でもっとも連続増配年数が多い銘柄は【4452】花王で、30年連続増配となっています。

 

しかし、花王の配当利回りは1.5%程度に過ぎません。

一方、米国株の中でもっとも連続増配年数が多い銘柄は、インフラ製品を手掛ける【DOV】ドーバーの64年連続となっています。

 

米国株には30年以上の連続増配を行っている銘柄が数多く、その中には3%を超える高配当かつ安全なディフェンシブ銘柄である【KO】コカ・コーラなども含まれます。

日本株の高配当銘柄は、業績が悪化すれば、いつ配当金が減配されてもおかしくありません。

 

しかし、米国株の高配当銘柄は長年にわたって増配している実績があるため、配当金が確実にもらえる安心感があります。

配当目的の投資をするなら、日本株よりも米国株の方がオススメです。

 

米国株の配当貴族指数:S&P 500配当貴族指数

米国株の配当貴族指数である「S&P 500配当貴族指数」は、アメリカの代表的な500企業からなるS&P500構成銘柄のうち、過去25年以上連続で増配しているアメリカの大型株から算出される株価指数です。

2019年時点での「S&P 500配当貴族指数」の構成銘柄数は57銘柄となっています。

 

S&P500構成銘柄である500銘柄の中で57銘柄ということは、25年以上毎年増配をしている大型株が10%以上あるということです。

米国株が、いかに配当金を重視しているのかがわかります。

 

【2019年最新版】S&P 500配当貴族指数の代表的な構成銘柄リスト

「S&P 500配当貴族指数」の中で構成比重が高いトップ10銘柄について、事業内容・連続増配年数、配当利回りを見ていきましょう。

銘柄コード 銘柄名 事業内容 連続増配 配当利回り
LEG レゲット・アンド・プラット 家具用品メーカー 47年 3.04%
TGT ターゲット・コーポレーション ディスカウントチェーン 51年 2.38%
BF.B ブラウン・フォアマン アルコールメーカー 35年 1.00%
ABBV アッヴィ バイオ医薬品企業 46年 5.30%
T AT&T アメリカ最大の携帯電話会社 35年 5.37%
SHW シャーウィン・ウィリアムズ 塗料メーカー 40年 0.77%
SYY シスコ 大手卸売り 49年 2.24%
PG プロクター・アンド・ギャンブル 家庭用品メーカー 62年 2.46%
CAH カーディナル・ヘルス 医薬品販売 31年 3.46%
AOS AOスミス 温水機器・電気モーターの製造販売 26年 1.99%

 

「S&P 500配当貴族指数」の構成銘柄トップ10を見てみると、いずれも長年にわたって連続増配を続けているのはもちろん、配当利回りが3%を超えている高配当銘柄も4銘柄あります。

とくに、アッヴィとAT&Tの配当利回りは5%を超えている点に注目です。

 

日本株の配当貴族指数:S&P/JPX 配当貴族指数

S&Pは、日本株の配当貴族指数として「S&P/JPX 配当貴族指数」を提供しています。

「S&P/JPX 配当貴族指数」は、東証株価指数TOPIXの中で、10年以上にわたって毎年増配を実施しているか、安定して配当を行っている配当利回りが高い銘柄から算出される株価指数です。

 

東証株価指数TOPIXは、東証一部に上場する全銘柄から算出され、その構成銘柄は2019年11月時点で2,154銘柄となっています。

その中で、「S&P/JPX 配当貴族指数」の構成銘柄数は50銘柄となっています。

 

【2019年最新版】S&P/JPX 配当貴族指数の代表的な構成銘柄リスト

「S&P/JPX 配当貴族指数」の中で構成比重が高いトップ10銘柄について、事業内容・連続増配年数、配当利回りを見ていきましょう。

銘柄コード 銘柄名 事業内容 連続増配 配当利回り
2914 JT たばこメーカー 5年 6.25%
8078 阪和興業 鋼鉄商社 - 未定
2651 ローソン コンビニ大手 - 2.52%
9437 NTTドコモ 携帯キャリア 4年 4.03%
1878 大東建託 住宅大手 10年 4.55%
5393 ニチアス プラント向け工事 10年 2.98%
9433 KDDI 携帯キャリア 4年 3.50%
6417 SANKYO パチンコ大手 - 4.01%
4061 デンカ 化学メーカー 5年 3.78%
9432 NTT 国内通信最大手 4年 3.46%

 

米国株の「S&P 500配当貴族指数」と見比べてみると一目瞭然ですが、日本株の配当貴族銘柄の連続増配年数はほとんど合ってないようなものです。

なお、この「S&P/JPX 配当貴族指数」の構成銘柄トップ10は、2019年1月初め時点のものです。

 

しかし、阪和興業は2019年11月に業績の悪化のため配当金を未定に、ローソンは2019年4月に発表した決算で減配を発表しています。

日本株の中にも配当利回りに優れる銘柄はありますが、米国株と比べると安定感が大きく劣ると言わざるを得ません。

 

また、米国株の「S&P 500配当貴族指数」は非常にあてになる株価指数ですが、すぐに減配や無配を発表する傾向にある日本株の「S&P/JPX 配当貴族指数」は、そこまであてにならない株価指数と言ってよいでしょう。

 

まとめ

ここでは、配当貴族指数の概要について解説したうえで、米国株と日本株の配当貴族指数及び代表的な構成銘柄について見てきました。

米国株には連続増配年数が多く、配当利回りも3%を超える優良配当株がたくさんあります。

 

日本株の中にも配当利回りが優れる銘柄はありますが、連続増配年数が10年未満の株がほとんどで、業績が悪化すると減配・無配が発表されるリスクが高くなっています。

配当金目的で株式投資をするとしたら、日本株よりも米国株の方が優れていると言えるでしょう。

 

株価指数としての信用度においても、米国株の「S&P 500配当貴族指数」に比べると、日本株の配当貴族指数「S&P/JPX 配当貴族指数」は形骸化した株価指数であると言わざるを得ません。

配当貴族指数や高配当株について抑えておき、自身の資産運用に役立てていきましょう!

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